田んぼの話

私たちの田んぼで美味しいお米ができる4つのポイント
・新潟県魚沼地区の山間部に位置する儀明の自然豊かな環境
>稲がのびのび育ちます。
・生活雑水など混じらない水源から汲み上げたミネラルや栄養分を含む湧き水
>稲がすくすく育ちます。
・昼夜の激しい寒暖差
>米粒の中にでんぷんが閉じ込められ甘みが強く、冷めても美味しいお米に。
・化学肥料不使用、自然のエネルギーのみで育つ
>米本来の美味しさを引き出します。
稲のポテンシャル、土地のポテンシャルを最大限に活かすための3つのチャレンジ
父はよく、「農業に正解はなし、よいと思うことはどんどん取り入れてみろ」と言っていました。常識に囚われず、いろいろとチャレンジしていきたいと思います。
チャレンジ1:土地の生命力を上げる農地活性化事業
22年秋、大量の遠赤外線活性化資材を使用し農地を浄化、更に地中柱を取り入れた活性化事業を行いました。農地のポテンシャルを引上げ、稲の生命力が強くなったことにより、苗の株分けが増えました。そのため、後から発芽する雑草の余地がなくなり除草が楽になりました。また、猛暑で多くの農家が苦しむ中、豊作に恵まれました。世の中、説明がつかないものごともあるのだと実感する日々です。活性化事業を行ったことによる自然環境の変化としては、今まで以上にツバメやトンボが田んぼを飛び回る光景が見られたこと、祖父母の代では当たり前にいた水カマキリやゲンゴロウなどの昆虫も戻ってきたことです。年々、土地の環境がよくなるとのことなので、これから先もどんな変化が起こるのか楽しみです。
チャレンジ2:食物が本来持っている能力を引き出す凍結解凍覚醒法
今回、一部の稲作に取り入れました。岡山県の田中節三氏が開発された方法。熱帯地域や亜熱帯地域に植生する熱帯植物もかつて氷河期には現在の温帯地域と同程度の環境下で生息していたということから耐寒性を備えた遺伝子が残っていると考え、氷河期の気候をもう一度環境負荷として与えることで植物が持っている劣悪な環境下でも生育する力を再発現させます。凍結期間は、半年以上かけて行われていたが、現在は、凍結解凍覚醒法で増強された特性を有する植物組織を用いた酵素液を種籾と苗の2回使用。この方法により、環境順応性、成長スピード、収穫量がアップするといわれています。また、殺菌処理されていない種苗を使うため、植物が持つ免疫システムが健全に機能し病害抵抗性が高まるそうです。
チャレンジ1、2で農薬ゼロの実現を目指します。
チャレンジ3:自然にまかせっきりの米作り?! 稲の多年草化という方法
24年1月、不耕起・冬期湛水で稲の多年草化栽培を行っている小川誠先生の講演を聞く機会がありました。多年草化とは、毎年(あるいはそれ以前に)植えた苗が冬の寒さを乗り越えて、春に再生することです。毎年、残された株からでてくる二番穂(ひこばえ)を見ては、稲はこのまま放っておいても育つのではないかと思っていた疑問が解消されました。この農法は、育苗をしなくてもすむ、草取りをしなくてもすむ、肥料を入れなくてもすむという3つの利点があるそうです。話によると、成功例は、暖かい土地のみ、またコシヒカリは行っていないとのことなので、前例のないチャレンジを今年、行うことにいたしました。凍結解凍覚醒法と合わせることで成功率が上がるのではと期待しております。